<2020年テーマ>

ワクワクする情報発信でつながろう~5つの分野のワークショップ

 

「港北つなぎ塾2020」では、自治会町内会をはじめ、地域で活動する各種団体やサークル、企業、法人、商店、個人など、多くの人に情報を伝えなければならない立場の方を対象に、5つのジャンルごとに地域活動の現場で活躍中のゲストを交え、活動や事業を発展させるための情報発信のあり方や手法をワークショップ形式でともに考えます。共有した課題や解決策といった成果は、「港北つなぎ塾」のサイトで発信を予定しています。

 

活動や事業の発展に役に立つ「情報発信」を考える5つのジャンル

 

(A)自治会・町内会・地域団体:担い手を増やすための情報発信手段を学ぶ

 

1)港北区の現状:「役員のなり手が少ない」「会員の高齢化」「特定の会員しか運営、行事にかかわらない」など自治会町内会関係者の声があるなかで、自治会町内会が「どんな活動をしているのかわからない」といった若い住民の声も聞かれます。地域の情報を伝える手法は、戸別配布、回覧、掲示板、ホームページなどで行われ、最近では送り手と受け手の双方向のツイッターなどの活用も試みているところもあります。

 

2)ワークショップの方向性:情報受発信に一定の成果を上げている自治会町内会や地域団体の「事例」を学びながら、地域活動へ参加を促すために「どのような情報をどのように発信するか」を中心に、体制づくりも含め考えていくワークショップを目指します。

 

3)受講対象者:自治会町内会の役員・担当者、地区社会福祉協議会、民生委員、消防団などの地域活動に携わっている方など

 

●アドバイザー●小泉亨さん

(略歴)2010年にマンションで立ち上げたパークシティ綱島自治会長。樽町連合町内会では情報グループを担当。樽町では、2012年度から紙の広報誌「樽町イベント掲示板 思いあいのまち樽町」(樽町イベントカレンダー)の発行をしていたが、若い世代の新たな住民が増えていていたため、2016年にホームページ「思いあいのまち樽町」を開設、ネットによる情報発信を開始。2019年からツイッターも活用している。現在は、師岡トレッサ学童クラブの立ち上げにも参画。中高生の子ども3人の父。 

 

●参考記事●

【港北つなぎ塾・ジャンル紹介】自治会・町内会・地域団体~小泉亨さん(樽町連合町内会)(横浜日吉新聞、2020年1月15日)

 

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(B)子育て・教育:今も不足している支援分野、必要な情報受発信とは

 

1)港北区の現状:人口35万人の港北区は、日本全体が人口減少社会に入っても、しばらくは増加傾向が続くことが予想されています。特に年間の出生数は約3500人と市内最大で、0~5歳の子どもの人口比率が横浜市の平均より高く、そのほとんどが夫婦と子どもだけの世帯です。そして、0~3歳の子どもがいる世帯の共働き率が横浜市の平均を上回っています。そのため、港北区では、各地域で「両親教室」や「赤ちゃん教室」などの取り組みも行われています。また、0歳からのつながりづくりをテーマに市民グループが主催する取り組みも広まっています。

 

2)ワークショップの方向性:港北区内では、行政や地域のさまざまな団体・グループが子育て支援に取り組んでおり、乳幼児を中心に拡充が図られています。それでもまだ、幅広いニーズには応えられていないのが現状です。男性の育児・子育てに対する意識や働き方の変革も必要です。小中学生の放課後の居場所拡充や、安全性の確保、学校と地域の連携など、まだ「足りていないこと」を考えながら、「細やかなニーズに対応するための情報発信の方法」や「当事者に分かりやすく確実に伝えるための手法」などを学ぶワークショップとしていきます。

 

3)受講対象者:子育て・教育支援などの活動を地域で行っている方、子育ての当事者・経験者の方

 

●アドバイザー●黒須悟士さん

(略歴)東京都生まれ、千葉県育ち。京都府で学生生活を送り、結婚を機に港北区に住む。1999年日本貿易振興会(現在の独立行政法人日本貿易振興機構=JETRO)に就職し、海外市場の開拓、ミッション派遣、セミナー企画運営などの業務に従事。2010年に株式会社クロス・ディメンションを設立し、社会事業やコンサルティング事業を展開。地域社会では「えんがわの家よってこしもだ」や「家事・育児・仕事ができる男を目指す「男の3Gプロジェクト」を立ち上げ、イベント企画なども行う。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)、慶應義塾大学大学院経営管理研究科博士後期課程単位満了退学。下田学童保育所元会長。認定こども園二俣川幼稚園顧問。

 

●参考記事●

【港北つなぎ塾・ジャンル紹介】子育て・教育~黒須悟士さん(よってこしもだ・男の料理教室(横浜日吉新聞、2020年1月22日)

 

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(C)シニアの地域活動:シニア世代に地域活動への参加を促す情報発信

 

1)港北区の現状:港北区内で「65歳以上の高齢者のみの世帯」は約3万3千世帯で、この10年間で約1万世帯増え、うち、単身世帯も1万9千世帯と年々増加する傾向にあります。地域では、「家に1人でいるよりも誰かと一緒にいたい」――そんな思いを形にする居場所づくりの取り組みも広まっています。

 

2)ワークショップの方向性:「人生100年時代」と言われるなか、定年などで仕事を終えた後、次なる活動のステージとして、自ら住む「地域」を選んでもらうことは重要です。地域でのつながりが広がり、地域活動への参画者が増えることは、かかわった人の人生を豊かにするとともに地域力を高めることにつながります。ここでは、「シニア世代に地域へ出てきてもらう」ために、どのような情報発信が必要なのかを考えます。現在はインターネット普及率が低い世代ですが、年々高くなっていく傾向があるため、紙とインターネットを交えたハイブリッドな情報発信方法についても学びます。

 

3)受講対象者:シニア世代を対象とした地域活動を行っている方、または今後行いたいと考えている方

 

●アドバイザー●鈴木智香子さん

(略歴)1961年山口県岩国市生まれ、多摩美術大学建築学科(現在の環境デザイン学科)を卒業後、大手建設会社に勤務、一級建築士に。夫の福岡転勤にともない退職。次の転勤先である北海道札幌市で公園遊びの会「旭山公園キッズ」を立ち上げたのち、2006年に新横浜でボランティア団体「公園遊びの会 おるたん」を設立。2010年には街カフェ「大倉山ミエル」を開設、2011年にNPO法人街カフェ大倉山ミエル理事長に就任。街カフェ運営を続けながら、横浜市内各所で地域まちづくり支援活動を展開中。まちづくり専門家による「NPO法人横浜プランナーズネットワーク」会員。地域まちづくりアドバイザー。

 

●参考記事●

 

【港北つなぎ塾・ジャンル紹介】シニアの地域活動~鈴木智香子さん(街カフェ大倉山ミエル理事長)(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年1月17日)

 

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(D)ビジネス・起業分野:地域とつながり事業発展を目指す、実現への情報発信ステップ

 

1)港北区の現状:東京・横浜の両都心部に近い港北区は、都心企業へ通うためのベッドタウンとしての側面が強い街であり、必ずしもビジネスや起業の場としては認識されていませんが、人口は35万人という規模を持っています。また、高度経済成長期から始まった「大型ものづくり工場」の相次ぐ進出によって、現在も新羽や綱島エリアには、業界で一目置かれる技術を持つような企業も目立ちます。加えて、新幹線駅である新横浜では、利便性の高さから全国系企業が本社を置くケースも見られますが、企業間取引を中心とし、地域とのつながりが強固ではない業種・業態が多いのも現状です。

 

2)ワークショップの方向性:人口35万のベッドタウンである港北区で、「地域」を対象とした事業を発展させたり、起業したりすることはできるのでしょうか。株式会社だけでなく、商店や飲食店、NPO法人や社会福祉法人などの形態を問わず、地域とつながりを持ち、地域経済に貢献を果たしたうえで事業を発展させる「地域貢献事業(ビジネス)」を展開している方、または今後展開したい方を対象に、地域とつながりを持つための情報発信手法を学びます。

 

3)受講対象者:企業・法人・商店・個人を問わず、地域とつながりを持った事業(ビジネス)を展開している方、または今後したい方

 

●アドバイザー●佐藤岳道さん

(略歴)1972年東京都生まれ、世田谷区育ち。1994年城南信用金庫入職。2013年同金庫立会川支店で初めて支店長に就任。2015年同金庫自由ヶ丘支店長、20186月から同金庫綱島支店長に。横浜市内で初の支店として1969年に開設された同支店の50周年事業も担当。「地域のために全力投球」をモットーに、社会や地域に貢献を志す活動にも支店ぐるみで協力している。趣味のキャンプとマラソンで休日はリフレッシュしている。

 

●参考記事●

 ・【港北つなぎ塾・ジャンル紹介】ビジネス・起業~佐藤岳道さん(城南信用金庫綱島支店長)(横浜日吉新聞、2020年1月20日)

 

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(E)港北区の魅力発信:区内の意外な魅力を探り、どう発信していくか

 

1)港北区の現状:港北区には日本を代表するスポーツやエンタテインメントの場として、日産スタジアムや横浜アリーナがあり、観光地としての「ラーメン博物館」も含め、東海道新幹線の主要駅である新横浜は高い知名度を持ちます。また、慶應義塾大学のキャンパスをはじめとした文教施設が多い日吉や、再開発と新駅開業で注目される綱島、閑静な住宅地として評価が高い大倉山、交通の要衝である菊名、著名なものづくり企業が集積する新羽など、主要な鉄道駅のあるエリアだけでも語りつくせないほどの特徴や魅力を持っています。

 

2)ワークショップの方向性:これまでに広く知られている港北区の魅力だけでなく、ある地域に住む人や詳しい人しか知らないような、「同じ区内でも意外に知られていない魅力や見どころ、メリット」を議論し、その魅力をどうやって伝えていくか――、その「情報発信方法」を学ぶ内容としていきます。また、「港北つなぎ塾」のサイトでも発信することを予定しています。

 

3)受講対象者:港北区や地域の歴史や事情に詳しい方、地域の魅力発掘や発信に関心のある方

 

●アドバイザー●平井誠二さん

(略歴)19569月、岡山県倉敷市生まれ。中央大学大学院博士後期課程満期退学。19874月大倉精神文化研究所研究員(1993年から常勤)。20174月同研究所所長(現在に至る)。東京在住を経て緑区在住。趣味は地域活動。港北映像プロジェクトや港北ふるさと映像祭実行委員会、芹沢銈介緞帳プロジェクトなどにも参画。マンションの隙間から見える富士山が好き。大倉山記念館の塔の屋根上にのぼって、富士山の写真を撮ったのが自慢。

 

●参考記事●

【港北つなぎ塾・ジャンル紹介】区の魅力を発信~平井 誠二さん(大倉精神文化研究所長)(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年1月10日)

 

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